5097537 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

山ちゃん5963

山ちゃん5963

22.四輪免許23.信長影響

二十二、四輪車免許

十九歳になるとやはり車の免許が欲しくなる。さっそく猛勉強をした。しかし自動車学校に行く金は無し。もちろん独学だわい。夏休みには明石高専の授業の一環で企業研修があったのだ。一件は明石市二見町にある『日工株式会社』にて機械製図を行った。この会社はアスファルトを作るバッチャープラントとコンクリートを作るコンクリートプラントで有名であるが知っとうや。二件目は明石市大久保町の『富士通株式会社』。ここはコンピュータの製造をしておった。そこで夏期研修(アルバイト)としてコンピュータデータの解析をした。なんか難しいアルバイトだったがその内容はすでに忘れてしもうた。ただ、昼に社食で食事して、その後、従業員皆がバレーボールしていたのをワシゃ見ていたのを覚えているなあ。そのアルバイト稼ぎがいったいいくらだったか忘れたが、それで自動車学校の路上実技を時間千円で乗って、免許資格を取得して、あとは明石自動車試験場でペーパーテストと実技試験を受けた。二回目にものの見事に合格した。運転免許証の発行は昭和四十五年九月一日となっておる。まったく良く合格したもんだと今だに思うぞや。

二十三、織田信長の影響

信長殿


期末試験があった。ワシは山岡荘八著作『織田信長第一巻若鷲の巻』を読んでおった。織田信長が桶狭間の合戦に出陣する場面あたりだ。それで期末試験の勉強よりも織田信長の桶狭間のほうに興味が湧いた。そうするとワシゃ、もう最後まで読みきらないとだめである。朝まで織田信長(上・新鷲の巻)を読破してしまった。明くる日は『倫理』の期末試験だった。うるさく厳しい松下教授だ。ワシは倫理に関係しまた織田信長の読書感想文を試験用紙の裏面に記載して提出した。採点した答案用紙を返却する時に、松下教授は『このようなユニークな解答をした学生がおります』と言ってワシの解答を読み上げた。結局ワシは落第を免れたのじゃった。よかったよかった。いまだに織田信長はワシの愛読書である。もうこれまでに百回は読んでおろうなあ。



© Rakuten Group, Inc.